パブリックヘルスリサーチセンター 臨床研究支援事業

連携臨床研究支援事業

本事業では、がん、生活習慣病などに関連する短期的な様々な臨床研究の支援、および疫学研究や調査研究の支援を行っています。

具体的には、眼科疾患(緑内障)、皮膚科疾患(アトピー)、耳鼻咽喉科疾患(花粉症)、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患;COPD)、2型糖尿病等の臨床研究を支援しております。

また、子宮頚がんの要因となるHPV(ヒトパピローマウィルス)関連疾患や肺炎球菌といった感染症についての疫学研究や意識調査等の調査研究も行い幅広い知見の収集を行っています。

支援研究例

癌化学療法時の悪心嘔吐観察研究

癌化学療法時には、高度催吐性及び中等度催吐性抗悪性腫瘍薬投与に起因する急性及び遅発性の消化器症状が問題となる。本研究ではこれらの実態と、制吐療法の実態、さらに、医療者側のCINVに対する予測の精度についても調査を行う。

※詳細は研究ホームページへ

HPV(Human Papiloma Virus)に関する大規模臨床研究

日本人女性における子宮頸がん及びHPV関連疾患の実態調査を検討する大規模臨床研究を前年度に引き続き行う。今年度の研究は、医療機関受診者より採取した子宮頸部細胞のDNA型別検査によるHPVタイプの同定(J-HERS3)と、尖圭コンジローマ患者を対象としたQOL調査(J-HERS4)の2つの研究を実施する。

女性医療従事者を対象とする子宮頸がん予防に対する意識調査

子宮頸がん予防については、ワクチン等がマスメディアでも取り上げられ、自治体での助成等により、社会的関心が高まっている。しかし、一般女性を対象とした、一般社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクトによる意識調査や、当財団による意識調査によれば、依然としてワクチン、HPV関連疾患についての知識は普及していない。
本調査では一般女性よりも医学的知識や関心が高いと考えられる、女性医療従事者に限定をした意識調査を行う。医療従事者は、今後の普及・啓発のために重要な役割が期待されるため、現状、課題を明らかにすることで今後の啓発活動について貴重な知見が得られるものと予想される。

※詳細は調査結果ページへ

スギ花粉患者の初期療法、QOLに関する研究

スギ花粉症患者の初期療法の在り方について、プランルカスト、抗ヒスタミン剤などの投与によるQOLへの影響を調査する。本年度の研究では、被験者が花粉飛散初期に花粉に対して鋭敏になっ ている状態で人工的な花粉飛散環境下に置くことで急激に大量の花粉に曝された場合の治療方法の確立を目指す。

定期的な治療を受けていないCOPD患者に対するガイドライン標準治療効果の検討

COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者のQOL向上については、早期からの治療が有効であることが大規模臨床試験データで示唆されているが、現在、我が国において、未治療の患者へのガイドラインに基づいた標準治療の効果は明らかになっていない。本研究では、QOLへの影響、アドヒアランスに与える影響を調査する。

2型糖尿病患者における治療薬の効果の検討

慢性疾患の代表であり国民病である糖尿病について、近年、2型糖尿病の治療薬として画期的な作用機序を有するインクレチンが発売された。しかしながら、発売間もないこともあり、その効果、患者のQOLに与える影響は明らかになっていない。本研究では、既存のスルホニルウレア薬で治療効果が低減した患者へのシタグリプチン切り替えによる効果の検討(研究名STRICT-1)、未介入の患者への同剤の効果、影響(同STRICT-2)を調査する。

高血圧患者に対する治療法の検討

高血圧治療においては、ARB(アンジオテンシンII 受容体拮抗薬)の投与が一般的になっているが、ARB単剤では効果が不十分な患者も散見される。長期にわたり血圧がコントロールできる治療法の確立が、高血圧患者のQOL向上にとっては重要と考えられる。本研究では、ARB単剤から併用に切り替えた場合の効果と安全性について明らかにする。


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