Comprehensive Support Project

「進行・再発非小細胞肺癌初回化学療法終了後患者の観察研究」について

1.肺がんと化学療法について

国内において肺がんは死亡数がもっとも多いがんです。罹患数は、全てのがんのなかで、男性では2位、女性では5位となっています。治療には主に手術、放射線、化学療法があります。病気があまり進んでいない場合は、手術や放射線で病気のある部位だけを治療します。病気が拡がり、全身の治療が必要な場合は化学療法(抗がん剤治療)が行われます。

非小細胞肺がんに対して化学療法が有効であることが示されたのは1980年代です。その後の研究で、最初は2種類の抗がん剤を組み合わせた治療が行われるようになりました。初回の化学療法は4~6回を目途に行い、治療中や治療後に病気が進んだ場合には異なる抗がん剤を使うことになります。2000年には、二回目以降の化学療法が有効であることが報告され、その後もいくつかの薬でその効果が示されてきました。

本研究の目的は、初回の治療が終わった後、二回目の治療がどれだけ行われているか、行われなかった場合はその原因がなにであるかを調べることです。いままでは、一回目の化学療法が終わってから、検査などで病気が進んだことを確認してから二回目の治療を開始していました。最近になって、一回目の2種類の抗がん剤のあとに二回目の化学療法を続けて行う治療法(維持化学療法)が良いのではないかとの報告が、海外からでてきました。しかし、続けて治療を行うことは肉体的、精神的、経済的な損失が生じる可能性が十分に考えられます。初回の化学療法のあとに適当な検査を行って、二回目の治療の時機を逸しなければ、維持化学療法を続けなくてよい可能性もあります。

2.研究の概要

本研究では、化学療法による治療が適当と考えられる非小細胞肺がんの患者さんに対して調査をします。この研究によって、治療が変更されることはありません。どのような治療が行われているかを、参加している施設から報告してもらいます。どのくらいの割合の患者さんで初回の治療に効果があったか、二回目の化学療法が行えているか、行えていない場合はその理由などを調べます。

多くの患者さんに二回目の化学療法が行えている場合は、維持化学療法が本当に有効かどうかを国内で再検討する必要があるかも知れません。二回目の化学療法が多くの方に行えていない場合は、その対策について検討する必要があります。この研究は現在の日本の治療状況を把握し、今後の研究テーマを考えるのに重要と考えています。

3.研究の目的

将来的には、この研究データの結果が肺がんの診療に携わる医師や患者さんに広く利用され、より効率的な治療を進められるようになると考えております。

4.あなたのプライバシーを守ります

この研究で使用する臨床情報の中には、あなたのお名前やご連絡先などの情報は含まれません。そのため、データセンターに集められた情報からあなた個人が特定されることはありません。

  1. この研究で使用する臨床情報の提供については、各提供施設の施設長の許可を得てから行われています。
  2. この研究の結果は、学術雑誌や学会にて発表し、肺がん治療の進歩に役立てていくことになりますが、公表する際にはあなたのお名前や個人を特定できる情報が使用されることはありません。

5.倫理審査委員会の承認を受けています

この研究は、「疫学研究に関する倫理指針」を遵守して行います。CSPOR(公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンターがん臨床研究支援事業)の倫理審査委員会において、この研究に参加された方の不利益にならないことや医学の発展に役立つ情報が得られることが確認され、承認を受けています。

6.研究責任者と問い合わせ先

研究代表者
國頭 英夫 三井記念病院 呼吸器内科

この研究は、CSPOR(公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンターがん臨床研究支援事業)が研究事務局を担当しています。

コールセンターKRAS担当

NPO法人日本臨床研究支援ユニット(J-CRSU)内

電話:0120-717-411, 0120-711-595

受付時間:平日10時~17時(祝祭日、年末年始を除く)


・CSPORが支援している研究

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