〔乳がんの発見のために行われる検査〕
視・触診
乳房全体をみて、あるいは手で触れて、乳房の形、皮膚、乳頭などに異常がないか、またしこりができていないかを確かめる方法。
乳房視触診
画像提供:ブレストサービス株式会社 代表 宮内 充

マンモグラフ
触診ではわからないような、がんを疑わせる微細な石灰化巣やごく小さなしこりを発見するために欠かせない検査。X線(放射能)による撮影を行うため、妊娠している人は受けられない。乳腺の豊富な30歳以下の若い人では、しこりの発見がむずかしくなる。
マンモグラフィー撮影
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マンモグラフィー像
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超音波検査
超音波を乳房に当てて、その反射波をとらえて画像化。放射線を浴びないので、繰り返し検査が可能。精度が向上したため、小さなしこりがよく見つかり、またしこりの性質(水か腫瘍かの区別など)もかなりわかるようになった。マンモグラフィと補完的な意味がある。
超音波:乳がんの腫瘤像
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細胞診
しこりに注射器の針を刺して吸引した細胞や、乳頭の分泌物に含まれる細胞を顕微鏡で調べる方法。良性か悪性かの診断がほぼ確定できることが多い。
エコーガイド下穿刺吸引細胞診
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細胞像
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病理組織学的検査
細胞診でも診断がつかない場合に行われる、より確実な方法。局所麻酔をかけ、しこりの一部を摘出して調べる。生検(バイオプシー)ともいう
針生検のメカニズム
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乳管造影
乳頭の異常分泌があるものの、しこりが発見できない場合に行われる検査。乳管のなかに造影剤を注入し、乳管に異常な箇所がないか検査する。

センチネルリンパ節生検
乳房にできたがん細胞がリンパの流れに入って最初に到達するリンパ節をセンチネルリンパ節(SLN)と呼ぶ。アイソトープや色素を使ってこれを同定し、生検を行うのがセンチネルリンパ節生検。腋窩リンパ節郭清を省略するための有望な方法と考えられている。

〔主に再発・転移を確認するための検査〕

腫瘍マーカー
がん細胞が体内に存在するときに血液中や分泌物中で増加する物質。これを測定することによって、がんの補助診断や、臨床経過(治療効果、再発、転移の観察)の判定に応用される。再発を診断する時、定期的に腫瘍マーカーは推奨されない。

〔乳がんで主に測定されるがんマーカー〕
マーカー 対象病巣
CEA 原発巣とすべての転移巣
CA 15-3 原発巣とすべての転移巣
BCA 225 原発巣とすべての転移巣
NCC-ST-439 原発巣とすべての転移巣
ICTP
NTX
CTX
デオキシピリジノリン
(DPD)
骨型アルカリフォスファターゼ
(BAP)

骨シンチグラフィ(骨シンチ)
アイソトープ(放射性同位元素)を血管内に注射して、体内の集積状態を撮影し、がんが骨に転移していないかどうかを調べるための検査。

CTスキャン(コンピュータ断層撮影)
コンピュータを用いた特殊な装置で、身体の断面をX線撮影する検査。肝臓、肺、脳などに転移がないかを調べるときに応用する。乳房の検査に用いることもある。

MRI(磁気共鳴画像法)
強力な磁場のなかに身体を入れると、ある種の原子(水素原子)が変化する。これをコンピュータで画像化して病巣を見つける検査。乳がんの診断、広がり、転移の有無を確認するために用いる。
MRIによる乳がんの広がり診断
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〔病理組織検査〕

病理組織学的検査
生検や手術で取り除いた組織を顕微鏡で調べ、がん組織の有無、その特徴などを確かめるための検査。がんの診断や治療計画を立てるうえでもっとも重要な検査。
病理組織像
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術中迅速診断
手術の途中で切除した組織の一部を素早く凍結し(凍結標本)、がん組織の有無、がんの取り残しの有無を、組織学的に検査し、診断する。短時間で結果が得られるので、手術の適否、最終方針を決めるときに行う。

永久組織標本
生検あるいは手術で切除した組織の切片を化学処理して作成した病理用の標本。通常の病理検査で用いる。凍結標本より鮮明で、詳しく検査できるので、術中迅速診断で見逃したがんの発見につながることもある。

腋窩リンパ節サンプリング
手術で腋窩リンパ節をすべて取り除くことを「腋窩リンパ節郭清」というが、リンパ節の一部を取ることをサンプリングといい、腋の下のリンパ節にがん細胞が広がっていないかを確かめるための検査。

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