手術を受けた後に遠隔転移が起こったり、手術をした部分に再発することがあります。
現在、乳がんの手術を受けた患者さんの30〜35%で再発がみられ、3年ぐらいの間に20〜30%の人が再発しています。

再発しやすい部位

局所再発
手術した部分、あるいはその付近に乳がんが再発することを「局所再発」といいます。
局所再発は、乳がんがあった付近の胸壁と腋の下や鎖骨の上のリンパ節などに多くみられます。
局所のみに再発したがんの治療は比較的容易で、肺や肝臓など生命にかかわる可能性のある臓器への再発とは意味が異なります。
遠隔転移
骨、肺、胸膜、肝と、局所リンパ節以外のリンパ節(頸部や反対側の腋窩リンパ節など)は、転移しやすい部位です。
遠隔転移が生じた場合、最初は1カ所の再発であっても、いずれほかの部位に再発することが予想されます。


再発の症状
局所(胸壁やリンパ節)再発は、通常ほとんど症状がありませんが、腫瘍が大きくなると、圧迫されて痛みをおぼえることもあります。また皮膚にできた腫瘍は出血することもあります。
骨の再発は、骨の周囲が痛んだり、脊椎(背骨)に再発すると、再発した部位より下のからだ(でん部や足)がしびれたり、痛むことがあります。良性の骨の病気(椎間板ヘルニアや、骨ソショウ症など)と症状がまぎらわしいことがあり、診断が難しいので、早めに主治医に見てもらいましょう。
肺の再発は、最初ほとんど症状がありません。乾いた咳が何週間も続く場合や、息苦しさを感じる場合(胸膜再発で水がたまることがあります)は、早めに病院を受診しましょう。
肝臓の再発はほとんど症状がないのが特徴です。早期の発見には、定期的な診察や画像検査(超音波やCTなど)が有用です。

乳がんで手術を受けた人のうち、100人に2〜3人は反対側の乳房に再発することがあるというデータがあります。しかし、そのほとんどは転移ではなく、新たに反対側の乳房に発生したがんです。従って、早期に発見できれば治りやすいと言えます。とくに、母親や姉妹が乳がんにかかったことがある人は注意が必要です。ぜひ自己検診につとめましょう。

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