手術で切除された組織を使い、あなたの乳がんがどのような性質をもった乳がんであり、手術の時点でリンパ節転移を含め、どの程度進行した乳がんであったのかの最終診断がでます。この結果をもとにしてあなたの今後の治療方針が決定されますので、主治医には次のことを確認しておくことが必要です。

●乳房温存手術をしたとき
Q. がんは完全にとりきれていましたか?
A. 切除した乳腺を病理検査で詳しく調べます。そしてどこまでがんが広がっていたかを診断します。この診断によってその後の 放射線照射の量が変わることがあります。さらに結果によっては再手術の必要な場合も出てきますので、しっかり確認をしてください。

Q. 私の乳がんの悪性度はどうでしたか?
A. 乳がんを顕微鏡で見たときに、同じ乳がんでも核や細胞の状態からより悪性度の高い(顔つきの悪い)ものを選別することが可能です。この悪性度はリンパ節転移のない方の手術後の治療選択に役立ちますので、主治医に聞いてください。

Q. 私の乳がんはホルモンに関係のあるがんですか?
A. 乳がんには女性ホルモンの働きで発育するものと、ホルモンには反応しないものとがあります。ホルモンの働きで発育する性質をもった乳がんの場合は、乳がん治療として乳がんの発育を阻止する 内分泌療法(ホルモン療法)が有効です。

Q. 私のがんは腋のリンパ節へどのくらい転移がありましたか?
A. 腋のリンパ節への転移の個数によって今後の再発・転移の危険性が異なります。そして、これによって手術後の補助療法の選択が異なってきますので、主治医にリンパ節への転移がいくつあったのか確認してください。新しい標準的治療法をつくるための臨床試験に参加するのも一つの方法です。

Q. 私は今後どのような治療法が必要ですか?
A. 手術で得られた情報をもとにあなたに最も適した治療法を選択することになります。最近では世界的な臨床試験の結果から 標準的治療法が示されていますので、主治医に確認をして、どうしてこの治療法を受けるとよいのか納得されて治療を受けてください。

Q. 私のがんのHER2は陽性ですか?
A. 近年、HER2(ハーツー)受容体というものが、がん細胞の表面にあることが発見されました。このHER2受容体を多くもつがん細胞は、攻撃的で、増殖速度が速く、予後が悪いことがわかってきています。現在このHER2受容体をターゲットとした新しい薬剤(ハーセプチン)が開発され、再発・転移などを起こしたときの治療に使用されています。今後の治療に必要になるかもしれない情報ですので、主治医に確認するとよいでしょう。

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